自動化エージェントの追加

「毎朝チェックアウト数を数えてSlackに通知」のような自動化を、Claudeに作ってもらうためのガイド。作りたいことを短く伝えると、Claudeが仕様と実データを調べて質問し、対話で計画を固めます。承認・有効化など“人がやること”も整理します。

これは何?

プラットフォームでは、自動化エージェントを動かせます。これは 「毎朝、明日のチェックアウト数を数えて Slack に知らせる」 のような、決めた時間に自動で動く小さな仕事です。

あなたがやることは、作りたい自動化を言葉で書いて Claude に渡すこと。あとは Claude が /add-agent-to-platform スキルに沿って組み立てます。ただし、いくつかのステップはわざと人間だけができるようになっています(勝手に本番へ反映されないように)。

このページの記号:

  • 🤖 = あなたの Claude に任せられる手順(プロンプトをコピーして渡す)
  • 👤 = あなたが手でやる手順
  • 🛠 = admin / owner だけができる手順(権限がなければ頼む)

前提として Claude が MCP でプラットフォームに接続済みである必要があります。まだなら先に Claudeに接続 (MCP) を済ませてください。

エージェントは何ができる?(出力は3タイプ)

タイプやること書き込み
通知(notify)Slack に知らせるだけなし(いちばん簡単・入門向け)
提案(propose)変更案を作り、人が承認したら反映承認後のみ
レポート(report)文章のまとめを作るなし

動かし方(route)は2つあります。たいていは DSL(決まった手順どおりに動く方式。ふつうは追加のAI料金がかかりません)、判断が必要なときだけ LLMエージェント(トークン課金)。あなたが選ぶ必要はありません — Claude が中身を見て決めます(迷ったら DSL を優先)。

既にアプリ側に処理がある定期ジョブを「時間だけプラットフォームに移す」だけなら、Claude は trigger という最小構成を使えます(新しいコードはほぼ不要)。

はじめる前に(前提条件)

必要なもの理由担当
MCP 接続済みClaude がデータを読み、指示を登録できる👤 まだなら 接続ガイド
作りたい自動化をざっくり言葉にできているClaude に相談を始めるため👤 あなた
対象データがプラットフォームにある(予約・シフト・まかない・料金・採用 など)エージェントが読む“元データ”👤 確認(迷えば Claude に聞く)
コードを変更して PR を出せる新しい処理が要るとき🤖 Claude が書く → 👤 レビュー/マージ
承認・有効化できる agent-console の admin、または頼める admin本番で動かす最終ステップ🛠 admin

エージェントの追加は「プロンプト1つで完了」ではありません。多くの場合、コードの変更(PR)ガバナンス設定の2本立てです。コードは Claude が書き、あなたは通常の 軽微な変更 の流れでレビュー/マージします。

ステップ1 — Claude と相談しながら計画を固める 👤 → 🤖

いきなり完成した仕様を書く必要はありません。作りたい自動化を短く伝えると、Claude が (1) リポジトリを最新化し、(2) /add-agent-to-platform スキルを読み、(3) このモノレポの仕様・MCP で見える実データ・参考になる既存エージェントを調べ、(4) 実現可能性や仕様の疑問点をあなたに質問します。あなたは質問に答えながら、対話で実装計画を固めていきます。

Claude Code の Plan Mode で始めると、実装(コードや PR)に入る前に計画を確認・調整できます。

🤖 自動化づくりを Claude に相談する(最後の1行だけ編集)
Claudeプロンプト
この Vibe Coding Platform の Agent Console を使って、業務自動化エージェントを作りたいです。 まず、このリポジトリを最新の状態に更新し、/add-agent-to-platform スキルの内容を理解してください。 そのうえで、下の「作りたい自動化エージェント」を実装計画に落とし込みたいので、次を調べてください: - このモノレポの仕様・規約 - MCP で見られる実際のデータ - 参考になりそうな既存エージェントの事例 そして、実現可能性と仕様について疑問点を洗い出し、私に質問してください(いきなり実装は始めないでください)。 作りたい自動化エージェント: (ここに、何を自動化したいかを簡単に書く。例:毎朝、明日チェックアウトする部屋数をスタッフに Slack で知らせたい)

「作りたい自動化エージェント」に書くのは、ざっくりしたアイディア1〜2行で十分です。よくある3タイプの例:

  • 通知:毎朝、明日チェックアウトする部屋数をスタッフに Slack で知らせる
  • 提案:来月のシフト案を自動で作り、担当者が承認して確定する
  • レポート:先週の申し送りを集計して要点をまとめる

通知提案のちがい: 通知は Slack に知らせて終わり。提案は案を作り、console で人が承認して初めて反映されます(承認するまで本番は変わりません)。

Claude はこのあと、調べた結果をもとに疑問点を質問し、あなたの回答を反映して実装計画(route / 出力 / write_policy / データ / スケジュール / 個人情報の扱い)を固めます。合意できたら、(必要なら)コードを書いて PR を出し、指示(instruction)を下書きします。次のセクションで、どこまでを Claude に任せられて、どこからが人の仕事かを整理します。

ステップ2 — Claude に任せられること / 人がやること 🤖👤🛠

いちばん大事な整理です。Claude(MCP経由)は「下書き・設定」までできますが、「承認」と「有効化」はできません — ここはセキュリティ上、わざと人間だけの操作にしています。

ステップ誰がメモ
アイディアを伝える・質問に答える👤 あなたステップ1の相談(対話で計画を固める)
中身を組み立てる・コードを書く(必要なとき)🤖 ClaudeDSL 優先。新コードは通常の PR に
PR のレビュー/マージ👤 あなた軽微な変更 の流れ
指示(instruction)の登録・下書き🤖 Claude(MCP)または 🛠 admin登録用ツールは admin 権限が必要
スケジュール設定(何時に動かすか)🤖 Claude(MCP)または 🛠 adminconsole の Schedule でも可
Slack チャンネル設定🛠 console(名前で選択)/🤖 MCP は ID 指定名前で選ぶなら console のピッカーが簡単
承認(approve)🛠 人だけ(console)MCP ではできない
有効化(activate)🛠 人だけ(console)ここで初めて本番の対象になる
write_policy(提案/自動)の切替🛠 admin(console)「自動」は承認なしで反映
テスト実行(Run now)🛠 admin(console)1回だけ手で動かす
環境変数・Slack bot の招待など🛠 owner動かすための下地
実行結果を見る🤖 Claude(MCP run_read)/ 👤 consoleMCP run_read は個人情報なし。console のレポート本文はスタッフ名を含む場合あり

なぜ承認と有効化は人間だけ? エージェントが勝手に本番へ反映されないための安全弁です。Claude は「準備」まで、GO を出すのは必ず人。あなたが admin でなければ、この2つは admin に頼みます。

ステップ3 — テスト → 定期実行 → Slack(仕上げ)

コード(PR)がマージされ、指示が登録できたら、仕上げは3つです。

① まずテストする(Run now) 🛠 / 🤖

いきなり毎日動かさず、まず1回だけ手で実行して結果を見ます。これは console の admin が「Run now」で行います(🛠)。結果は Claude にも確認してもらえます:

🤖 直近の実行結果を Claude に見てもらう
Claudeプロンプト
いま作ったエージェントの直近の実行結果を、run_read のツールで見せてください。 成功したか、何件処理したか、失敗や「0件」があればその理由も教えてください。

**「0件でも成功」**のことがあります。対象が無ければ通知しない設計なので、「Slack に来ない=壊れている」とは限りません。まずは実行結果を確認しましょう。

② 定期実行にする(スケジュール) 🤖 / 🛠

テストで問題なければ、動かす時間を設定します。Claude に頼めます(または console の Schedule エディタで 🛠):

🤖 スケジュールを設定してもらう
Claudeプロンプト
このエージェントを毎朝 7:00(日本時間)に自動実行するよう、スケジュールを設定してください。 設定できたら、いま有効になっているスケジュール(曜日・時刻・タイムゾーン)を教えてください。

定期実行には、owner 側で ワーカーが ONRUNNER_WORKER_ENABLED=true)になっている必要があります(🛠)。設定したのに動かないときは、まずここを確認。

③ Slack チャンネルを設定する 🛠(console)

通知をどのチャンネルに送るかを決めます。いちばん簡単なのは agent-console の指示ページで、一覧からチャンネルを選ぶ方法です — 名前で選べて、ID を調べる必要はありません(裏側で自動的に正しい ID に変換されます)。

MCP(Claude)から設定する場合は、いまはチャンネル IDC… / G…)が必要です(MCP はまだ「名前 → ID」の変換を持っていません)。ID は Slack のチャンネル詳細の「チャンネル ID をコピー」で取得できます。名前で選びたいときは console のピッカーが簡単です。

プライベートチャンネルに送るときは、owner が bot をそのチャンネルに招待する必要があります(🛠)。公開チャンネルなら不要なことが多いです。「設定したのに来ない」ときは招待漏れを疑いましょう。

うまくいかないとき

症状意味 / 対処
定期実行されない**有効化(activate)**は済んでいる? スケジュールは ON? owner 側で ワーカーが ON か(🛠)。
Slack に通知が来ないチャンネルを設定した? プライベートなら bot 招待済み? そもそも 0件で通知スキップ(設計)かも。まず実行結果を確認。
承認したのに反映されないwrite_policy と、承認した人のトークン権限を確認(🛠)。
数字がおかしい/データが古い使っている読み取りツールと件数の上限を、Claude に確認してもらう。
Claude に新しいツールが見えないデプロイ直後は MCP クライアントを再起動(つなぎ直し)。

クイズ

Quiz

エージェントを本番で動かす最後の「承認」と「有効化」は、誰ができますか?

次に読む

エージェントが本番で動き出すと、そのうち調整や修正をしたくなります — 「強いシグナルのときだけ知らせて」「もっと早く動かして」「別の場所に送って」 など。それは別の(でも同じように Claude が導く)流れです: 自動化エージェントの修正 を参照してください。